ゴルフ用語集

スイング、弾道、ショートゲームの用語を2文で解説します。根拠はBirdiaのコーチが使うのと同じ出典付きの理論(TrackMan、Tour Tempo、TPI、Pelz、Hogan…)です。堂々巡りの専門用語は使いません。各定義は「それが何か」「なぜ重要か」「基準は何か」を示します。
スコアコースの各部スイングの局面スイングの欠点弾道計測値と指標基本用具ショートゲームパッティング一般

スコア

パー

そのホールで上級者が要すると想定される打数で、2パットを含みます。距離に応じてパー3、4、5に分かれ、18ホールの合計がコースのパー(通常70〜72)になります。バーディーやボギーなど、ほかのスコアはすべてパーを基準に呼ばれます。

バーディー

パーより1打少なくホールアウトすることです(パー4で3打)。名前は20世紀初頭のアメリカのスラングで「bird」が「素晴らしいもの」を意味したことに由来します。中級者の場合、長いパットを沈めるよりも、短いパットが残るアプローチから生まれることがほとんどです。

イーグル

パーより2打少ないスコアです(パー5で3打、パー4で2打)。よくあるのは、パー5で2オンしてパットを決めるパターンです。

アルバトロス

パーより3打少ないスコアで、ほとんどはパー5での2打です。ホールインワンよりもはるかに珍しい記録です。アメリカではダブルイーグルとも呼ばれます。

ボギー

パーより1打多いスコアです(パー4で5打)。多くのアマチュアにとっては十分に妥当なスコアで、ハンディキャップ18のゴルファーは定義上、ほぼ毎ホール1ボギーのペースでプレーします。

ダブルボギー

パーより2打多いスコアです。1回のミスショットよりも、ミスの連鎖(フェアウェイを外したあとに無理なリカバリーを狙うなど)から生まれることがほとんどです。バーディーを追うより、ダブルボギーを避けるほうが早くハンディキャップは下がります。

ホールインワン

ティーショット1打でカップインすることで、ほとんどはパー3で起こります。エースとも呼ばれます。

コースの各部

ティーイングエリア

各ホールのスタート地点で、2つのティーマーカーで示されます。最初の1打でボールを乗せる道具も同じく「ティー」と呼びます。マーカーの色によって、コースの長さが異なるバージョンを選べます。

フェアウェイ

ティーとグリーンの間にある短く刈られた芝の帯で、次打を狙うのに理想的な場所です。フェアウェイキープ率は、ゴルファーの課題がティーショットにあるのかアイアンにあるのかを見分ける基本スタッツのひとつです。

グリーン

カップが切られ、パターを使う短く刈り込まれたエリアです。速さは「スティンプ」で測り、速いグリーンほど弱いタッチで転がり、傾斜による曲がりも大きくなります。

ラフ

フェアウェイやグリーンの周りにある長い芝です。フェースとボールの間に芝が挟まるとバックスピンが減り、コントロールの効かない球が出て着地後に大きく転がります。これが典型的なフライヤーです。

バンカー

砂のハザードです。グリーン周りのバンカーでは、クラブはボールではなくその数センチ手前の砂を打ち、砂がボールを運び出します。そのため、フェースを開いて最後まで加速して振り抜く必要があります。

ピン(旗竿)

グリーン上のカップの位置を示す旗竿です。位置は毎日変わるため、カップまでの実際の距離はグリーン中央までの距離とは異なります。すべてのピンを狙うことが、ゴルフで最も高くつく戦略ミスのひとつと言われるのはこのためです。

OB(アウトオブバウンズ)

コースの境界外のエリアで、白杭で示されます。1打罰を加え、直前に打った場所から打ち直します。つまりティーショットがOBになると、3打目としてもう一度ティーショットを打つことになります。

スイングの局面

テークバック(始動)

スイングの最初の約30cm、クラブがボールから離れていく局面です。ワンピースの動きでは肩・腕・クラブが一体となって動き、ヘッドは手よりも外側にあります。インサイドに引くとフェースが開き、スライスの原因になります。

バックスイング

アドレスからトップまでの一連の動きです。目的は大きく振り上げることではなく、捻転(腰に対する肩の回転)をためることです。回転が伴わないままバックスイングを大きくしても、ばらつきが増えるだけです。

トップ・オブ・スイング

スイングの最も高い位置で、クラブの向きが切り替わるポイントです。古典的な目安は、シャフトがほぼ水平で、体重が後ろ足の内側に乗り、切り返しの準備ができている状態です。

切り返し

バックスイングからダウンスイングへ移る方向転換の局面です。正しい順序は腰から始まり(ターゲット方向への踏み込みと回転)、その間上体は「待って」います。肩から動き出すとアウトサイドイン軌道になり、タメも失われます。

ダウンスイング

トップからインパクトまでの区間です。プロのパターンではバックスイングの約3分の1の時間で行われ(Tour Tempo の3:1)、腰・胴体・腕・クラブという順序がインパクトの質を決めます。

インパクト

クラブとボールが当たる瞬間です。良いアイアンショットでは、手がヘッドより先行し、リード側の手首が平らで、ターフはボールの位置かその先から取れます。

フォロースルー

インパクト後、両腕をターゲット方向へ伸ばしていく動きです。飾りではありません。フォロースルーが短いのは、インパクト前の減速や回転不足の表れです。

フィニッシュ

スイングの最終姿勢です。体重はリード側の足に乗り、後ろ足はつま先立ちになり、ベルトのバックルがターゲットを向きます。バランスを保ったまま3秒静止できるかどうかが、力をコントロールできていたかの古典的なテストです。

リリース

インパクトにかけて手首のコックが自然にほどけ、フェースが返る動きです。順序が正しければ自然に起こります。手で無理に返すとフック、返さずに抑えると右へのプッシュが出ます。

ワンピーステークバック

始動の最初の数センチで、前腕を早く回さずに肩・腕・クラブを一体として動かすパターンです。インサイドに引きすぎるテークバックの古典的な修正法です(Hogan、Leadbetter)。

スイングの欠点

スライス

右への大きな曲がりです(右打ちの場合)。TrackMan の弾道法則によれば、原因はアウトサイドイン軌道に対してフェースが開いていることです。修正はフェースではなくクラブ軌道から始めます。

フック

左への大きな曲がりです(右打ちの場合)。クラブ軌道に対してフェースが閉じている状態です。典型的な原因は、強すぎるグリップや、極端なインサイドアウト軌道を手で補正しようとすることです。

ダフリ

クラブがボールより先に地面に当たるミスで、最下点が後ろにずれた状態です。芝にエネルギーを奪われ、ボールは届きません。典型的な根本原因は、体重がリード側へ間に合うタイミングで移っていないことです。

トップ/薄い当たり

ボールの赤道付近かそれより上に当たり、低く飛び出して転がる球になるミスです。ダウンスイングで体が起き上がる(胸の高さが変わる)か、手首でボールを上げようとすることが主な原因です。

シャンク

ホーゼル(フェースとシャフトの接合部)に当たるミスで、ボールはありえない角度で右へ飛び出します。インパクトで手がアドレス時より体から離れていることの表れで、多くはアーリーエクステンションが原因です。

アーリーエクステンション

ダウンスイングで骨盤がボール方向へ出てしまい、アドレスで作った前傾角が失われる動きです(TPI のパターン)。腕の通り道がなくなり、ダフリとトップの繰り返し、右へのプッシュ、シャンクのリスクにつながります。

スウェー

バックスイング中に、軸を中心に回転せず、後ろ側の腰が横に流れすぎる動きです。最下点がずれ、ダウンスイングでボールを「探し直す」ことになるため、ミート率が不安定になります(TPI のパターン)。

スライド

ダウンスイング版のスウェーです。リード側の腰が回転せずに足の外側まで横へ流れてしまいます。フェースが遅れて戻り、右へのプッシュや、それを嫌った強烈なチーピンが出ます。

キャスティング

ダウンスイングの始動直後に、釣り竿を投げるように手首の角度をほどいてしまう動きです。タメが失われ、それとともにスピードと圧縮も失われます。高く弱い弾道とダフリが出ます。

オーバー・ザ・トップ(アウトサイドイン)

肩と腕から動き出し、クラブをバックスイングのプレーンより外側に押し出してしまうダウンスイングです。アウトサイドインの入射、左を向いたターフ跡、引っかけとスライスのパターンを生みます。アマチュアに最も多いミスです。

チキンウィング

インパクト後にリード側の肘が曲がってターゲットを指し、腕が伸びずにたたまれてしまう動きです。スイング弧が小さくなり、多くはアウトサイドインのダウンスイングを補正しようとした結果です。

すくい打ち

インパクトでボールを上げようとして手首を返す動きです。リード側の手首が甲側に折れ、ヘッドが手を追い越します。ボールはクラブのロフトだけで十分に上がるので、上げようと手伝うと逆に台無しになります。

リバースピボット

体重移動が逆になる動きです。トップでは体重がリード側の足に乗り、ダウンスイングでは後ろ側に倒れ込みます。これではボールを圧縮できず、高く弱い球やトップが出ます。

後ろ体重(ハンギングバック)

インパクトで体重が後ろ足に残り、上体がターゲットと反対側に傾いている状態です。最下点が後ろにずれ、ダフリ、それを嫌ったトップ、右へ出る高く短い球が出ます。

弾道

フェード

右への穏やかでコントロールされた曲がりです(右打ち)。スライスと違い、意図的で実戦的な球筋です。軌道に対してフェースがわずかに開いており、ターゲットの左に出てターゲットへ戻ってきます。

ドロー

左への穏やかでコントロールされた曲がりです(右打ち)。インサイドアウト軌道に対してフェースがわずかに閉じています。弾道が強いため、一般にフェードよりもランが多く出ます。

プッシュアウト

ターゲットの右へまっすぐ飛び出し、戻ってこない球です。インサイドアウト軌道で、フェースがその軌道に対してスクエアな状態です。腰が流れすぎてクラブが体の後ろに詰まったときによく起こります。

引っかけ(プル)

ターゲットの左へまっすぐ飛び出す球です。アウトサイドイン軌道で、フェースがその軌道に対してスクエアな状態です。スライスの親戚で、同じアウトサイドインのダウンスイングでもフェースの向きが違うだけです。

計測値と指標

テンポ

絶対的な速さではなく、バックスイングとダウンスイングの時間の比率です。ツアーの目安は約3:1(John Novosel、Tour Tempo)で、どんな速さでも上げて3、下ろして1のリズムです。

タメ(ラグ)

ダウンスイング中に保たれる、リード側の腕とシャフトの角度です。遅くリリースするほどインパクトでのスピードが増します。トップからほどいてしまう(キャスティング)と、ボールに届く前にスピードを失います。

スイングプレーン

クラブが通る仮想の傾いた平面です。バックスイングの途中でシャフトがボールの飛球線を指すのが目安です。フラットすぎるとクラブがインサイドに詰まり、アップライトすぎるとアウトサイドインのダウンスイングを招きます。

最下点(ローポイント)

スイング弧の最も低い点です。アイアンではボールの位置かその少し先にあるべきです(ボールが先、ターフが後)。スウェー、後ろ体重、キャスティングなどで最下点が後ろにずれると、ダフリやトップが出ます。

Xファクター

トップでの肩と腰の回転量の差です。ツアー選手は45〜50°、中級者は35〜42°を生み出します(TPI データ)。これは弾性エネルギーの蓄積であり、正しく作れば、捻転差が大きいほど力まずにスピードが上がります。

キャリー

転がりを含まない、ボールが空中を飛んだ距離です。クラブ選択で重要なのはこの数字です。7番アイアンの目安はツアー選手160〜170m、中級者115〜135mです(TrackMan)。

ばらつき(ディスパージョン)

あるクラブで打ったショットの散らばりの幅で、安定性を測る本当の指標です。飛距離を伸ばすよりばらつきを小さくするほうが多くの打数を縮められます。だからティーショットで常にドライバーが最善とは限りません(Broadie)。

基本

グリップ

クラブの握り方で、クラブとの唯一の接点です。ニュートラルの目安は、リード側の手のナックルが2〜3個見え、両手の「V」字が後ろ側の肩を指すこと。握る強さは10段階で4を一定に保ちます(Penick の「小鳥」)。

アドレス

スイングを始める前の構えで、姿勢、グリップ、アライメント、ボール位置を含みます。弾道のミスの多くは、クラブが動き出す前のこの段階で生まれています。

スタンス

アドレスでの足の置き方です。スタンス幅、体重配分、中央に対するボール位置を含みます。ミドルアイアンではボールを中央からこぶし1個分ほどリード側に、ドライバーではリード側のかかとの延長線上に置きます。

ディボット

アイアンでボールを打ったあとにクラブが削り取る芝のことです。正直な指標で、ボールの位置かその先から取れ(決して手前からではなく)、ターゲット方向を向くのが理想です。左を向いたターフ跡はアウトサイドインの証拠です。

用具

ロフト

鉛直に対するフェースの角度で、ボールを上げるのは手首ではなくロフトです。ダイナミックロフトはインパクトでフェースが実際に持つ角度で、すくい打ちで増え、ハンドファーストで減ります。

バウンス

ウェッジのソールにつけられた角度で、芝や砂に刺さらず滑るようにする役割があります。バンカーではショットの原動力で、フェースを開いてバウンスを出し、ソールをボールの下に滑らせます(Pelz、Utley)。

ショートゲーム

チップショット

グリーンのすぐ外から打つ、キャリーよりランの多い低く短いショットです。構えは体重の70〜80%をリード側の足に乗せ、ボールは中央よりやや後ろ足寄り、手は先行させます。フォロースルーをバックスイングより短くしてはいけません。

ピッチショット

転がりよりもキャリーが大きく、ほぼその場で止まる高く短いショットです。使えるグリーンが少ないときにチップショットの代わりに選びます。距離はバックスイングの大きさでコントロールします(Pelz の「時計」)。

バンプ・アンド・ラン(ランニングアプローチ)

非常に低い弾道で早めに着地させ、カップまで転がすチップショットの一種です。強風時や使えるグリーンが広いときに最も計算しやすい選択肢です。空中にある時間が短いほど、ミスの余地も小さくなります。

エクスプロージョンショット(バンカー)

標準的なバンカーショットです。クラブはボールに絶対に触れず、ボールの3〜5cm手前の砂に入り、砂のクッションがボールを運び出します。グリップを握る前にフェースを開き、体重を前にかけ、最後まで加速して振り抜きます。

パッティング

ラグパット(寄せのパット)

カップインではなく、確実に入る距離(1m以内)に寄せることを目的とした長いパットです。ロングパットではラインよりタッチが優先され、3パットを防ぐ最良の方法です(Pelz)。

曲がり(ブレイク)

グリーンの傾斜によってパットが曲がることです。ボールの後ろと低い側から読み、狙う具体的な曲がり始めのポイントを決めます。ラインとタッチはセットで決めます。

一般

ハンディキャップ

ゴルファーの実力を表す指数で、1ラウンドで平均してパーより何打多く打つかを示します。公平な競技と現実的な比較を可能にします。テンポやキャリーはツアー選手ではなく、自分のハンディキャップ帯と比べましょう。

よくある質問

ゴルフのバーディーとは何ですか?

パーより1打少なくホールアウトすることです(パー4で3打)。

ゴルフのパーとは何ですか?

そのホールで上級者が要すると想定される打数で、2パットを含みます。

ゴルフのボギーとは何ですか?

パーより1打多いスコアです(パー4で5打)。

ゴルフのイーグルとは何ですか?

パーより2打少ないスコアです(パー5で3打、パー4で2打)。

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